おすすめの法人クレジットカードはどれ?メリットから選び方まで解説

法人クレジットカードは会社などの法人はもちろん、最近は個人事業主の利用数も増えています。

年会費は高額だがステータスの高いカードにするのか、それなりの年会費で満足できるサービスのカードにするのか。法人クレジットカードも種類は様々で、法人によって捉え方が異なります。

今回は法人クレジットカードを持つメリットと、カードの選び方などをポイントを抑えながら解説していきます。

法人クレジットカードとは|利用限度額やポイントは?

クレジットカードは個人名義のほかに、株式会社などの法人名義でも発行できます。

法人クレジットカードは経費の管理がしやすい利点があり、最近では個人事業主も所有できるようになり、注目されています。

ここでは、法人クレジットカードの利用限度額やポイントなどの使い勝手を解説します。

法人クレジットカードの利用限度額はいくら?

法人クレジットカードの利用限度額は、カード会社や法人の信用度合いによって異なります。

一般的に利用限度額は、月間平均利用金額の2倍以上を希望するケースが多いですが、希望通り利用限度額が設定されるわけではありません。

カード会社の審査で最終的に利用限度額は決まります。審査に影響する項目の中でも、法人や経営者個人のクレジットカードの利用状況が特に大きな割合を占めます。

法人クレジットカードの利用限度額は、カードを申し込んだ法人や経営者の過去のカード利用歴で決まるのです。

法人クレジットカードでもポイントは貯まる?

個人名義のクレジットカードと同様、法人クレジットカードでもポイントは貯まります。これは、法人がクレジットカードを持つメリットの一つでもあります。

会社経営には多くの経費が発生します。経費の決済に法人クレジットカードを利用すると、その分だけ多くのポイントが貯まります。

貯まったポイントは、マイルなどへの交換や現金のキャッシュバックで還元できます。結果的に簡単に経費削減ができるのです。

法人クレジットカードの審査は通りやすい?審査基準と審査期間

法人クレジットカードの審査を通過するには、設立から3年以上経過し、黒字経営であることが望ましいとされています。

設立した法人の90%以上が事業開始から3年以内に倒産するといわれ、設立間もない会社は貸し倒れリスクが高いと判断されるからです。

ただし、JCBやオリコなどであれば、設立1年目の法人でもクレジットカードの発行ができます。

一般的に個人のクレジットカードより条件が厳しいですが、法人のトップである社長の信用情報に傷がなければ、それほど高いハードルではありません。

カード発行のタイミングは、審査から発行まで1週間~2週間かかるケースが多いです。その点、セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードは審査も含めて即日発行が可能で、すぐに法人クレジットカードが必要な場合に重宝します。

法人クレジットカードを持つメリットって?

法人クレジットカードは経費精算など経理の面で大きなメリットを発揮するので、会社の生産性にも大きく関わってきます。

経理の側面だけでなく、法人クレジットカードの利点はプライベートにも影響します。

以下に、代表的なメリットを解説していきます。

メリット①経費の管理が楽

会社の経費精算は、仮払いや立て替えをする必要があり、お金の管理が非常に面倒です。

経費精算の手段を法人クレジットカードで一本化できれば、経費の管理効率が向上します。

経費精算の手段を一本化するメリットは、会社の規模が大きいほど効果があり、管理業務の負担が減り、生産性も上がります。

直接現金のやり取りをしないので、紛失や盗難などのトラブルも未然に防げます。

メリット②法人向けのサービスが充実している

法人クレジットカードは、付帯しているサービスが充実しています。

付帯サービスは、著名ホテルのラウンジが使えたり、会計ソフトが1年間限定で無料利用できたり、ビジネスで重宝するものばかりです。

接待に最適な飲食店などを手配してくれるコンシェルジュサービスが付いているものもあります。

他にも、空港ラウンジの無料利用や有名レストランの割引など、個人向けカードと同じ付帯サービスも利用できます。

海外保険も付いており、自動付帯であれば、持っているだけでプライベートの旅行でも保険が適用されます。

法人クレジットカードの年会費は経費で落とせるので、個人負担なしでステータスの高いクレジットカードを持てるのです。

メリット③決済内容を電子データとして利用できる

法人クレジットカードの決済内容は、電子データで残ります。データがあれば、実際に経費を計上する際に計上漏れを防げるので、処理が非常に簡単になります。

クレジットカード決済をせず電子データがなければ、全ての経費を領収書から手計算しなければならず、非常に効率の悪いです。

電子データは会計ソフトに入力する際にも便利なので、経費の件数が多い会社ほど、法人クレジットカードは大きな恩恵を受られます。

法人クレジットカードの選び方

ひと口に法人クレジットカードといっても、カード会社は無数にあり、どのカード会社を選べば良いのかわかりません。

迷ったときは、以下の条件でカード会社を絞り込めば、自分に合った法人クレジットカードが見つかります。

何人で法人クレジットカードを利用するのか

たくさんの従業員がいる法人であれば、法人カードの発行可能枚数が多い会社を選ぶことが望ましいです。

一般的には、法人カードの追加発行は3枚程度に設定しているカード会社が多いです。1枚の法人カードを使いまわすことは規約違反になるので、注意しなければいけません。

ただし、オリコビジネスゴールドカードであれば最大20枚発行でき、JCB一般法人カードやライフカードビジネスは無制限です。

必要な限度額はどれくらいか

法人クレジットカードも、個人名義のクレジットカード同様に限度額が設定されています。

法人クレジットカードは利用金額も高額になるので、利用金額をあらかじめ想定し、必要な限度額を設定できるカード会社を選ぶことが求められます。

一般的な法人クレジットカードの利用限度額は月100~300万円です。その点、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、利用実績によって最大1,000万円まで限度額が上げられます。

国内・海外どちらで利用することが多いか

カード会社を決める際、国内と海外のどちらの利用機会が多いのかで、適したカード会社は異なります。

海外利用が多い場合、海外旅行保険が付帯しているカードにすると、事故に遭った際の高額な医療費などにも対応できるので安心です。

法人クレジットカードの場合、海外旅行保険は利用付帯のほうがおすすめです。自動付帯よりも利用付帯の方が補償額が大きい傾向にあるためです。

ただし、利用付帯なので、旅費などをカード決済で支払うのが条件です。

国内旅行保険は自動付帯にする条件が厳しく、補償額も大きくないので、あまり重視しなくてもいいでしょう。

ただし、国内旅行保険をどうしても付けたい場合は、最大補償額5,000万円が自動付帯のJCBゴールド法人カードがおすすめです。

カードごとの特典やサービス

法人クレジットカードには、旅行保険やショッピング保険だけではなく、様々な特典やサービスが豊富にあります。

法人クレジットカードは福利厚生サービスが充実しており、スポーツジムやレストラン、宿泊施設などで割引サービスを受けられます。

年会費が発生する法人カードであれば、コンシェルジュサービスなどの特典もついているケースがあり、接待に使うお店の手配などに役立ちます。

空港ラウンジも無料で使えるので、ビジネスシーンで有意義な時間を送れます。

法人クレジットカードを目的別に徹底比較!【2019年最新】

ここまで、法人クレジットカードの選び方を説明しました。ここからはさらに、重点を置く目的別に法人クレジットカードを紹介します。

カードを使う法人ごとに重視するポイントは、維持費なのか、ポイント活用なのかなど、それぞれ異なるので、この比較を参考にしてください。

年会費無料の法人クレジットカードカード

カードに維持費を極力かけたくない場合、年会費無料のカードを選択しましょう。

年会費無料のカードは、サービスが充実しているとは言い難いですが、それなりに満足できるサービスをそろえています。

ライフカードビジネス(スタンダード)

ライフカードビジネス

年会費は永年無料で、一切条件はありません。追加カードも年会費無料で、発行枚数は無制限です。

最大限度額は500万円です。年会費が永年無料でありながら、年会費がある他の法人カードにも引けを取らない金額設定です。

小規模法人や設立1年目の会社でも、限度額の設定に柔軟に対応してくれます。

ただし、ライフカードビジネス(スタンダード)は、ポイント還元がないので、利用してもポイントは貯まりません。

また、不正利用された際の補償制度がないので、セキュリティ面で不安が残ります。

ビジネクスト法人クレジットカード

ビジネクスト法人クレジットカード

年会費が一切発生せず、赤字決算や設立1年目の法人でも申し込みできます。追加カードは最大50枚まで無料発行できます。

高速道路を円滑に利用できるETCカードも、カード1枚に対して1枚発行できるので、親カードと合わせて最大51枚まで発行できます。

ポイント還元率は0.25%と低く、200円ごとに0.1ポイント付与されます。年会費無料であることを考えれば妥当なところです。

また、保険は一切付帯していないので別途、保険に加入する必要があります。

年会費が比較的安い法人クレジットカード

年会費無料の法人カードは維持費がかからないものの、セキュリティ面や付帯する保険にデメリットがありました。

この欠点をカバーするには、年会費がかかるカードをつくるしかありませんが、それでも維持費を抑えたいなら、サービス内容を吟味しつつ年会費が安いカードを選びましょう。

JCBゴールド法人カード

JCBゴールド法人カード

年会費は10,000円(税抜)ですが、オンラインで申し込めば初年度は無料です。追加カードは1枚につき3,000円(税抜)の年会費で利用できます。

ポイント還元率は年間利用金額によって変動し、300万円以上になると最大還元率0.8%の恩恵を受けられます。

以下、100万円以上は0.75%、50万円以上は0.6%、30万円以上は0.55%と設定され、ポイントを貯めやすいカードです。

旅行保険も自動付帯しており、海外は最高1億円、国内は最高5,000万円が補償される手厚さです。旅行保険はビジネスに加え、プライベート旅行にも適用されます。

UC法人カード

UC法人カード

年会費は1,250円(税抜)で、追加カードも同額の年会費が発生します。利用限度額は最大で月300万円で、他社の法人カードと比べて利用枠が大きいのが特徴です。

ETCカードを最大99枚無料発行でき、発行手数料や年会費は一切かかりません。

ポイント還元率は0.5%と高くはありませんが、永久不滅ポイントを採用しており、ポイント失効の不安がありません。

ワンランク上のゴールドカードには旅行保険付帯がありますが、一般カードであるUC法人カードには付帯していません。

オリコビジネスカードGold

オリコビジネスカードGold

年会費は2,000円(税抜)で、無条件で初年度は無料となります。追加カードの年会費も同額で、発行上限は20枚です。

最高1,000万円の利用限度額は、かなり高い設定です。ただし、これは追加発行分のカードも含めた合計の限度額なので、注意してください。

残念ながら、ポイント制度はありませんが、充実したサービスが豊富にあります。空港ラウンジが無料で利用でき、有名レストランで1人分無料でサービスを受けられます。

旅行保険は付帯されていますが、補償金額は大きいとはいえません。海外で最高2,000万円の自動付帯、国内で最高1,000万円の利用付帯です。

楽天ビジネスカード

楽天ビジネスカード

楽天ビジネスカード単体の年会費は2,000円(税抜)です。

しかし、楽天ビジネスカードは、楽天プレミアムカードの保有者しか発行できません。つまり、年会費の合計は、楽天プレミアムカードの11,000円(税抜)を合わせた13,000円(税抜)です。

ポイント還元率は1.0%で、100円ごとにポイント付与されます。楽天ビジネスカードで貯めたポイントは、楽天プレミアムカードに貯まる仕組みです。

楽天プレミアムカードには、プライオリティパス・プレステージ会員特典が付いています。これは、世界100カ国以上600カ所以上の空港ラウンジを無料で利用できる特典です。

これほどの数の空港ラウンジが利用できる特典は、一般的には年会費5万円以上のプラチナカードに付帯するサービスです。

マイルが貯まる法人クレジットカード

多くの経営者は、クレジットカードの利用で貯めたポイントをマイルに交換しようと考えます。出張の多い会社なら、マイルへの交換は利用価値が高いからです。

ここでは、マイルが貯まりやすい法人クレジットカードを紹介します。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード

年会費は12,000円(税抜)で、追加カードの年会費は6,000円(税抜)です。ポイント還元率は1.0%で、100円ごとに1ポイント付与されます。

貯まったポイントはマイルに交換できますが、年会費5,000円(税抜)のポイントコースに入会する必要があります。

2,000ポイントで1,000マイルに交換でき、さらに年会費3,000円(税抜)のメンバーシップ・リワード・プラスに登録すると、1,000ポイントで1,000マイルと交換比率が2倍になります。

マイル以外にも、楽天スーパーポイントやTポイントにも移行でき、カタログサイトで商品にも交換できます。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

先ほどのアメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードの上位版で、年会費は31,000円(税抜)で、追加カードはの年会費は12,000円(税抜)です。

ポイント付与率は通常のアメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードと同じで、100円ごとに1ポイント付与されます。

同様に、メンバーシップ・リワード・プラスに登録すると、1,000ポイントで1,000マイルに交換できるので、100円で1マイル貯まる計算です。

ゴールドカードとしての特典は、旅行保険付帯が手厚く、海外は最高1億円の自動付帯、国内は最高5,000万円の利用付帯です。ショッピング保険も最高500万円付帯しています。

年会費は決して安くはありませんが、その分マイルが貯まり、保険も充実しているので満足度の高いカードです。

三井住友ビジネスカード for Owners(クラシック)

三井住友ビジネスカード for Owners

年会費は1,250円(税抜)で、無条件で初年度無料です。1,000円ごとに1ポイント付与され、1ポイントは5円換算なので、ポイント還元率は約0.5%です。

ポイント還元率は決して高くはなく、マイル交換の際は1ポイントにつき3マイルになります。

マイル交換比率も高くはありませんが、年会費が安く、ANAマイル・JALマイルどちらにも対応しているのが利点です。

利用限度額が最高150万円と少ないですが、年会費を考えると仕方ありません。

自分の会社に合った法人クレジットカードを作って、支払いなどをより便利にしよう!

ここまで、法人クレジットカードを発行する際に重視すべきポイントや、カードごとのメリットを紹介しました。

年会費に糸目を付けずステータスの高いカードを保有すれば、会社の信用をアピールできますし、実利を優先して年会費を節約し、自社の条件に合ったカードを見定めるのも大事です。

自身の会社の実情に合わせて、最適な法人クレジットカードを選びましょう。