ステータスカードを作ろうと思っている人は、「年会費が高い」などの理由で迷っているのではないでしょうか?
ステータスカードは一般カードよりも年会費が高いですが、自分のライフスタイルに合ったカードを選ぶと年会費以上のメリットが得られますし、利用状況によっては年会費の元を取ることも十分可能です。
この記事ではステータスカードのメリット・デメリットを明らかにして、カードの選び方のコツやおすすめのステータスカードをいくつかご紹介します。
目次
ステータスカードとは?一般カードとの違いや意味を解説
クレジットカードにはランクがあり、一般カード→ゴールドカード→プラチナカード→ブラックカードの順でランクが高くなります。
ランクが高くなるほど審査は厳しくなり、ランクが高いカードを発行するには年収や職業などの基準が一定水準以上であることが必要になってきます。
一般的にゴールドカード以上のランクのカードを発行できるのは、ステータス(社会的地位)が高い人に限られているため、ゴールドカード以上のランクは「ステータスカード」と呼ばれています。
一般カードとステータスカードの違いは、カードの色やサービスの内容です。ステータスカードの表面は金色や白金、黒色が多く、一般カードよりもサービス内容が充実しています。
ステータスカードはいらない?ステータスカードを持つメリットってある?
日常の買い物やネット決済だけを目的にするのであれば、一般のクレジットカードやデビットカードでも特に問題はありませんが、ステータスカードには一般のクレジットカードにはないメリットが存在します。
メリット①社会的信用の証になる
ステータスカードは一般カードよりも審査が厳しく、ステータスカードを発行できるのは収入や職業などの条件を満たしている人だけです。
そのため、ステータスカードを所有しているだけで社会的信用の証になり、特にカード社会のアメリカではステータスカードを所有していると、あらゆるシーンで優遇されます。
日本でもゴールドカードやプラチナカードなどのステータスカードは社会的地位の高さの証明になりますので、ショッピングや食事をした時の決済では優越感に浸れます。
メリット②利用限度額が高い
一般カードの利用限度額は10万円~80万円程度ですが、ステータスカードの利用限度額は数十万円~300万円以上になり、高額商品をカード払いで購入できるようになります。
利用限度額が高いと、もしもの時の備えになりますし、利用限度額をあまり意識せずにクレジットカードを安心して利用することができます。
特に海外旅行をした時には利用限度額が高いと安心ですし、一般カードのように一時的な増枠の申請をする手間も省けます。
メリット③海外旅行・ショッピング保険内容が手厚い
ステータスカードは海外旅行をした時にメリットを感じることが多く、アメリカなどではステータスカードを持っていると身分証明書の代わりになる場合があり、一般カードよりも良い扱いが受けられます。
また、ステータスカードは海外旅行傷害保険が自動付帯され、最高1億円の高額補償が受けられたり、ショッピング保険の内容も充実していますので、渡航先でトラブルが発生したような時も安心です。
メリット④年会費以上のサービスを受けることができる
一般カードの年会費は永年無料や1,000円~数千円程度ですが、ステータスカードの年会費は10,000円以上することが多いです。
年会費は高くても払った金額以上のサービスが受けられますので、高い年会費を払うだけの価値はあります。
ステータスカードの中には、一般カードよりもマイル還元率が高いものや優待サービスが充実しているものがあり、ある程度の金額を利用すると年会費の元は十分取れます。
特にプラチナカードやダイナースクラブカード、アメックスゴールドカードなどは年会費が20,000円~30,000円以上しますが、会員限定の特典が非常に充実しており、会員になると年会費以上のサービスが受けられます。
ステータスカードを持つデメリット
ステータスカードは一般カードにはないメリットがたくさんありますが、その反面、年会費が高いなどのデメリットが存在します。
クレジットカードを積極的に利用する人にはメリットの方が大きいですが、あまりクレジットカードを使わない人にはデメリットが大きくなることがあります。
デメリット①年会費が高い
先に説明したように、ステータスカードの年会費は高く、最低でも10,000円以上はかかります。
もしステータスカードを発行しても、あまり利用しないと高い年会費の元は取れず、損をすることになってしまいます。
ステータスカードを発行したら特典の内容などをしっかりと確認し、あらゆるシーンでステータスカードを利用するようにすると、年会費が高いデメリットは解消します。
デメリット②ポイント還元率はそこまで高くない
クレジットカードの魅力は利用金額に応じてポイントが貯まることですが、ステータスカードだからといってポイント還元率はそこまで高くなく、ステータスカードのポイント還元率は0.5~3.5%程度です。
しかし、楽天プレミアムカードは楽天市場での買い物のポイント還元率が通常の5倍になるなど、ステータスカードによっては、特定の店舗での買い物やサービスの利用でポイント還元率が高くなることがあります。
ステータスカードを複数持つのはあり?
ステータスカードは、カードによってサービス内容が違ってきますので、ステータスカードを複数持つとお得になることがあります。
ステータスカード最強の2枚使いとは
例えば、楽天市場でのショッピングはポイント還元率が高い楽天プレミアムカードを使用し、マイルを貯めたい時にはANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードを使うような方法です。
ご自分のライフスタイルに応じて、ステータスカードを複数選び補完するように使うと、よりお得にステータスカードを利用できるようになります。
ステータスの高いクレジットカードを取得難易度順にランキング形式で紹介!
ステータスカードは数多く発行されていますが、取得しやすいカードと取得しにくいカードがあります。
ここでは、ステータスカードを取得難易度順にランキング形式で紹介しますので、ステータスカードを作る際にお役立てください。
1位:ラグジュアリーカード
ラグジュアリーカードは金属製のプレミアムカードで、高級感を出すためにカードの材質までこだわっていることが特徴です。
国際ブランドはマスターカードで、チタンカード・ブラックカード・ゴールドカードの3種類のラインナップがあり、最上級ランクはゴールドカードになります。
ラグジュアリーカードのゴールドカードの表面は24金仕上げで、年会費は200,000円(税抜)と高額ですが、高級レストランへのラグジュアリーリムジンによる送迎サービスや、24時間対応のコンシェルジュサービスなど最高級のサービスが受けられます。
2位:ダイナースクラブカード
ダイナースクラブカードは世界を代表するステータスカードで、ダイナースクラブの会員になることは社会的信用の高さの証明になります。
ダイナースクラブカードは数多くのラインナップがありますが、最も基本的な「ダイナースクラブカード」は年会費22,000円(税抜)で、グルメやトラベル、ゴルフなどで会員限定の優待サービスが受けられます。
かつては審査がとても厳しく、ダイナースクラブの会員になるには年収1,000万円以上で持ち家所有などの条件が必要でしたが、近年は審査基準が緩和されており、20代の方でもダイナースクラブの会員になることは可能です。
3位:JCBゴールドカード
JCBゴールドカードは唯一の日本発祥の国際ブランド「JCB」のゴールドカードで、日本を代表するステータスカードです。
JCBゴールドカードの年会費は初年度無料、2年目以降は10,000円(税抜)で、最高1億円の補償が受けられる海外旅行傷害保険や、全国250以上の店舗での飲食代金が20%OFFになるなど、充実したサービスが受けられます。
JCBにはゴールドカードよりもランクが高い「JCBゴールド ザ・プレミア」があります。JCBゴールドカードを2年連続年間100万円以上利用すると、年会費は同額でJCBゴールド ザ・プレミアを発行できる案内が届きます。
4位:三井住友ゴールドカード
三井住友ゴールドカードは「三井住友VISAカード」のゴールドカードで、ステータスカードの中では比較的発行しやすいカードです。
VISAは国際ブランドですので、国内外のあらゆる場所で利用可能で、ステータスカードの中では汎用性が最も高いです。
年会費は初年度無料、2年目以降は10,000円(税抜)で、国内主要空港のラウンジを無料で利用でき、医師に24時間年中無休で無料相談ができるなどのサービスが受けられます。
三井住友ゴールドカードは原則満30歳以上でなければ申し込めませんが、20代専用のプライムゴールドカードもあります。
5位:アメックスゴールドカード
アメックスゴールドカードは、ダイナースと並ぶステータスの高さを誇るアメリカン・エキスプレスのゴールドカードです。
アメリカン・エキスプレスのクレジットカードは、最も一般的なアメリカン・エキスプレス・カード(通称アメックス・グリーン)でもステータスが高く、アメックスゴールドカードは他社のプラチナカードと同程度の価値があります。
アメリカでは高級ホテルに宿泊する際、アメックスゴールドカードを提示するとデポジットなしで宿泊できるなど、海外では身分証明書としても使えます。
年会費は31,900円(税込)と高いですが、海外旅行時の日本語サポートやエアポート送迎サービスなど、アメックスならではの充実したサービスが受けられます。
6位:楽天プレミアムカード
楽天プレミアムカードは楽天ゴールドカードのワンランク上のカードで、他社のゴールドカードに引けを取らないステータスの高さを誇ります。
楽天プレミアムカードはステータスカードの中では審査が甘く、比較的簡単に発行できます。
審査が甘い分、他社のステータスカードと比べるとステータスは高いとは言えませんが、楽天市場でポイント還元率が通常の5倍になるなどの特典が得られます。
年会費は11,000円(税込)で最高300万円の限度枠が与えられ、年間300万円以上利用すると楽天カードで最もステータスが高い「楽天ブラックカード」の招待が届きます。
ANAやJALなどマイルを貯めたい人におすすめのハイステータスカード4選
ANAやJALのマイルを貯めたい方には、マイルが貯まりやすいステータスカードがおすすめです。
ここでは、マイルが貯まりやすいハイステータスカードを4つ厳選してご紹介します。
ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、ANAとアメリカン・エキスプレスが提携して発行しているステータスカードです。
国際ブランドはアメックスですのでステータスは高く、日常の買い物や旅行の支払いなどでポイントとマイルの両方が貯まります。
年会費は34,100円(税込)ですが、通常の買い物で100円で1ポイント貯まり、ANAカードマイルプラス加盟店だと通常のポイントに加え、100円で1マイルが自動的に加算されます。
国内線・国際線の機内販売が10%OFFになったり、空港内店舗「ANA FESTA」では5%OFFになるなど、ANAをよく利用する方にとって非常にお得なステータスカードです。
JAL CLUB-Aゴールドカード
JAL CLUB-Aゴールドカードは普通カードの2ランク上のステータスカードで、JALカードの中ではプラチナカードに次ぐステータスの高さを誇ります。
年会費は国際ブランドによって違いがあり、ステータスが特に高いダイナースの場合は30,800円、アメックスは20,900円、その他は17,600円です。
ショッピングマイルは100円で1マイル貯まり、JAL アメリカン・エキスプレス®カードのみ、JALグループの航空券購入や機内販売などでアドオンマイルが100円で1マイル貯まります。
MileagePlusセゾンゴールドカード
MileagePlusセゾンゴールドカードは、MileagePlusセゾンカードのワンランク上のステータスカードで、MileagePlusセゾンカードよりもマイルが貯まりやすいことが特徴です。
国際ブランドはVISAとマスターカード、アメックスから選択でき、アメックスのみ2年目からの年会費を支払う際に1,500マイルが付与されます。
MileagePlusセゾンゴールドカードの年会費は20,000円(税抜)ですが、マイル還元率はMileagePlusセゾンカードの3倍になり、1,000円につき15マイル貯まります。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードは、マイルが貯まりやすいマイレージプラスカードではありませんが、「SAISON MILE CLUB」というオプションを付けることでマイルが貯まりやすくなります。
年会費は初年度無料で、2年目からは10,000円(税抜)です。1,000円につき1ポイントの永久不滅ポイントが貯まります。
年会費を別途4,000円(税抜)を支払って「SAISON MILE CLUB」のオプションに加入すると、ショッピング1,000円につき10マイル貯まり、年間15万マイルまで移行できます。永久不滅ポイントは、2,000円ごとに1ポイント貯まります。
「超ステータスカード」と呼ばれた幻のクレジットカードがある!?
この世には「超ステータスカード」と呼ばれる幻のクレジットカードが存在します。
情報量が非常に少ないため、実際に存在するのか定かではありませんが、ステータスカードの雑学として、超ステータスカードと呼ばれているカードについて説明します。
アメリカンエキスプレス「センチュリオンカード」
センチュリオンカードは保有者が限定されているため情報が非常に少ないですが、ネットの口コミによると、2019年現在でも発行されていると噂されています。
アメックスの公式サイトで紹介されている最高ランクのカードはプラチナ・カード®ですが、センチュリオンカードは最高峰のブラックカードに相当します。
センチュリオンカードはアメックスからインビテーションが届いた方だけが発行でき、利用限度額は数十億円と言われていますので、プライベートジェットもカードで購入できます。
一般庶民が持てるようなカードではなく、センチュリオンカードを持てるのは一部の大富豪に限られます。
ステータスカードを手に入れて、ラグジュアリーな毎日を過ごそう!
ステータスカードについて解説しましたが、ステータスカードの魅力は社会的信用の高さの証明になることと、年会費以上の充実したサービスが受けられることにあります。
ステータスカードを発行し、あらゆるシーンで積極的に利用すると年会費の元は十分取れますし、充実した生活が送れるようになります。
この記事で紹介したステータスカードであれば、所有しているだけでも、お店の支払いで使っても優越感に浸れます。
この機会にステータスカードを手に入れて、ラグジュアリーな毎日をお過ごしください。