dカードは使えるシーンが多くポイントが貯まりやすいため、ドコモユーザーに限らず所有している人が多く、人気が高いカードです。
クレジットカード、ポイントカード、電子マネー「iD」の機能も付けられるdカードは便利な半面、デメリットもあります。
今回は、dカードの基本情報とメリット、口コミ、デメリットを補う対処法を解説します。
目次
dカード(ディーカード)はどんなカード?基本情報を一気にチェック!
dカードとdカードゴールドの概要を表にまとめました。年会費の有無やポイント還元率の違いなど、違いを確認してください。
dカードゴールド | dカード | |
---|---|---|
年会費 | 11,000円(税込) | 無料 |
ポイント還元率 | 1%~10% | 1% |
貯まるポイント | ■ショッピング 1ポイント/100円(税込) ■ドコモのケータイ、「ドコモ光」の利用料金 100ポイント/1,000円(税抜) ■dカード特約店 dカード利用の1%+特約店ごとのポイント ■dポイント加盟店 dカード利用の1%+加盟店ごとのポイント | ■ショッピング 1ポイント/100円(税込) ■ドコモのケータイ、「ドコモ光」の利用料金 10ポイント/1,000円(税抜) ■dカード特約店 dカード利用の1%+特約店ごとのポイント ■dポイント加盟店 dカード利用の1%+加盟店ごとのポイント |
国際ブランド | ■VISA ■mastercard | ■VISA ■mastercard |
追加機能 | ■dカード 家族カード ■dカード ETCカード | ■dカード 家族カード ■dカード ETCカード |
付帯保険 | ■Dカードケータイ補償 購入後3年間最大10万円 ■お買い物あんしん保険 ■カードの紛失・盗難の補償 ■国内旅行保険 ■海外旅行保険 | ■Dカードケータイ補償 購入後1年間最大1万円■お買い物あんしん保険 |
その他の特徴 | ■国内・ハワイの主要空港ラウンジが利用無料 ■dカードゴールドデスク ■dポイントクラブ優待( 10%ポイント還元) ■dカードGOLD年間ご利用特典 ■VJデスク(旅のサポート) ■海外レンタカー ■VJデスク(旅のサポート) ■海外緊急サービス | ■VJデスク(旅のサポート) ■海外レンタカー ■海外緊急サービス(有料) |
利用限度額 | ~300万円 | ~100万円 |
締め日・支払日 | ■締め日:毎月15日 ■支払日:翌月10日 | ■締め日:毎月15日 ■支払日:翌月10日 |
dカード(ディーカード)のメリット
dカードのメリットは、特約店や加盟店を利用すると還元率がアップするなど、普段のショッピングでポイントが貯まりやすいことです。
ドコモユーザーなら、ショッピングやキャンペーンで貯めたポイントを携帯電話の支払いに充当できます。携帯電話の買い替えの際は、電話本体の支払いにもポイントを利用できます。
ローソンでdカード決済をすると、カード請求時に支払い金額が3%も安くなります。普段使いに向いているので、ドコモユーザー以外の方でもお得です。
メリット①ポイント還元率が高い
dカードは特約店での買い物でポイント還元率が最大5%に上がり、加盟店では貯めたポイントを支払いに充てられ、お得に利用できます。
特約店は、丸善ジュンク堂書店、ENEOS、オリックスレンタカー、ルートインホテルズ、JAL、髙島屋、伊勢丹、日経ビジネス/日経WOMAN、サカイ引越センター、ビッグエコー、東京無線タクシーなど計48店舗です。
特約店で貯まるポイントは、店舗によって設定が異なります。還元率が高い店舗だと、決済ポイント1%+特約店ポイント4%=合計最大5%にもなります。
例えば、特約店のコナカで42,900円(税込)のスーツを購入した場合、dカードで支払うと通常の429ポイント(100円で1ポイント)+特約店の858ポイント(100円で2ポイント)=合計1,287ポイントも貯まります。
ポイント還元率の違いのほか、割引やギフトを用意している店舗もあります。家電のノジマでは常に3%OFFで商品が購入できます。
dポイントの加盟店では、ポイントを貯めるだけでなく使うこともできます。ポイント還元は100円で1ポイントの通常ポイントと、店舗で独自に発行するポイントの2重取りも可能です。
ローソン、マクドナルド、タワーレコードなどの実店舗、アマゾンやメルカリなどのネット販売、dショッピングやdゲームなどドコモのサービスなど、幅広いジャンルの店が加盟登録しています。
貯めたポイントは交換もできます。交換先はOkiDokiポイントやポンタポイント、JALのマイルなど他社のポイントとも交換できます。
メリット②ネットショッピングでは、最大10.5倍のポイントがたまる
dカードでネットショッピングをする際は、dカードポイントUPモール経由がお得です。最大で10.5倍のポイントが貯まります。
dカードポイントUPモールには多くのネットショップが登録され、店舗によってポイントアップ率が違い、最大10.5倍まで上がります。
キリンオンラインショップDRINXやキングソフトオンラインショップ、ダイレクトショップ、ノートンストア、マカフィーストアなど有名なショップが揃っています。
ポイントUPモールでショップをポイント順に検索をすると、10.5倍にポイントアップ中のショップが上位に並びます。
メリット③ローソンでdカード(ディーカード)を利用すると、お得になる
ローソンでの買い物でdカードで決済をすれば、カード請求時に3%OFFが適用されます。
「dカード提示でポイント1%」+「dカード決済でポイント1%」+「dカード請求時に買い物金額3%OFF」=実質的な還元率は合計5%です。
ただし、ローソンストア100は扱いが異なり、200円(税抜)につき1ポイントです。
メリット④dカード(ディーカード)のキャンペーンがお得
ポイント最大7%のd曜日(毎週金曜・土曜)など、dカードのお得なキャンペーンが定期的に開催されています。
QRコード決済「d払い」の支払いをdカードに設定すると、ポイントが貯まりやすくなります。
さらに携帯料金の支払いをdカードに設定すれば、ポイント還元が1%増えます。dポイントスーパー還元プログラムと合わせて、ポイントが3%還元されてお得です。
キャンペーンは期間限定やエントリー必要・不要など多数あります。しっかりチェックしてポイントを貯めてください。
メリット⑤電子マネー「iD」が利用できる
ショッピングやキャンペーンでポイントが貯まるのに加え、dカードは電子マネー「iD」と一体型で便利です。「iD」はチャージ不要なので、うっかり小銭を忘れて安心です。
「iD」マークのある店ではサイン不要で支払いができる上、ポイントも貯まります。
「iD」の特約店でiD支払いをすると、通常のポイント1%に加え、利用金額に応じたポイントが加算されます。
メリット⑥dカード(ディーカード)のアプリが便利
dカードの利用は、専用のdカードアプリがおすすめです。利用明細がアプリですぐ確認でき、貯まったポイントがいつでもわかるので便利です。
アプリを開いて最初に毎月の支払金額が目に入るため、使い過ぎ防止にも役立ちます。使い過ぎた時には、あとからリボの設定もアプリで簡単にできます。
設定が面倒なイメージがあるApple Payも簡単です。アプリのメニューにある「Apple Payの設定」から画面の指示通りに進み、登録内容を確認して完了です。
dカード(ディーカード)ゴールドのメリット
dカードゴールドの一番の特徴は、ドコモの携帯料金と「ドコモ光」の料金がポイントで還元されることです。
dカードゴールドはお得なポイント還元のほか、ケータイ補償もdカードが最大10,000円なのに対し、dカードゴールドは最大100,000円と10倍の差があります。
通常のdカードにはない保険や特典もあります。では、dカードゴールドのメリットを見ていきましょう。
dカードゴールドのメリット①ドコモのケータイ・ドコモ光の料金の最大10%ポイント還元
ドコモの携帯料金と「ドコモ光」の支払いをdカードゴールドに設定すると、利用料金の10%がポイント還元されます。
毎月のドコモの携帯料金と「ドコモ光」の利用料金が計10,000円前後の方は、毎月1,000円前後のポイントが貯まるので、11000円の年会費を払っても得します。
dカードゴールドのメリット②国内・ハワイの主要空港ラウンジが無料で利用できる
通常のdカードには無いdカードゴールドの特典で魅力的なのが、「国内・ハワイの主要空港ラウンジが無料で利用できる」ことです。
利用方法も簡単です。dカードゴールドと当日のフライトチケットの半券をラウンジの入り口で見せるだけです。旅行が好きな方、出張が多い方に嬉しい特典です。
ラウンジのサービス内容は、無料ドリンクや通信設備の無料利用など、ラウンジごとに異なりますので事前のチェックをおすすめします。
dカード(ディーカード)のデメリットと対処法
特約店や加盟店も多いdカードは使い勝手が良い一方、デメリットもあります。
保険を付けたり、サービスを充実させたりするには、年会費がかかることなどです。
ここでは、デメリットの確認と対処方法について解説します。
dカード(ディーカード)の場合、海外旅行保険は付いていない
海外旅行保険はdカードゴールド会員限定で、dカードには付いていません。
通常のdカードしか持っていない人は、海外旅行の際は別途、保険に入る必要があります。そのときは、ドコモ海外旅行保険を検討しましょう。
当日でも加入でき、携帯電話で簡単に手続きできます。支払いは携帯料金に合算され、面倒な支払いがありません。24時間対応アシスタンスサービスも日本語で対応しています。
保険料・補償内容は3つのプランがあります。
「おてがるプラン」は治療・救援費用保険金、賠償責任保険金、携行品損害保険金のみです。「おすすめプラン」と「しっかりプラン」には、「おてがるプラン」の内容に加えて傷害死亡保険金、疾病死亡保険金、傷害後遺障害が付いています。
いずれも、保険期間は1日~31日まで設定でき、予定に合わせて選べます。
dカード(ディーカード)ゴールドでは、年会費がかかる
dカードが年会費無料なのに対し、dカードゴールドは年会費11,000円が必要です。
ただし、dカードの年会費にも例外があり、ETCカードを利用している方は、2年目以降は年会費が発生することがあります。dカードの契約月から1年間、一度もETCカードを利用しなかった場合、年会費500円(税抜)がかかります。
dカードゴールドの年会費について、年会費を超えるポイントを貯めればデメリットは解決します。dカードゴールドはショッピングでもポイントが貯まりやすいので、11000円分は簡単に貯まります。
また、ドコモの携帯電話と「ドコモ光」の利用料金をdカードゴールドで支払えば10%還元されます。
ドコモユーザーがお得なのは「dカード(ディーカード)ゴールド」
dカードとdカードゴールドはそれぞれメリットがありますが、ドコモユーザーにとってはdカードゴールドがお得です。
dカードゴールドは年会費11,000円と高い分、ケータイ補償が3年間で最大10万円、ラウンジの無料利用など、年会費をカバーできる様々なサービスが用意されています。
日常の買い物にも適用される「お買い物あんしん保険」、旅行のトラブルに備える「海外旅行保険」「国内旅行保険」も付帯しているのは、大きなメリットです。
前年度の利用累計額によって携帯電話割引購入のクーポンが進呈される「dカードゴールド年間ご利用額特典」も魅力的です。
dカードゴールドの口コミは?
dカードゴールドのお得な特典を紹介しましたが、年会費11,000円をかける価値が本当にあるのか、口コミで確認してみましょう。
良い口コミも悪い口コミも紹介しますので参考にしてください。
良い口コミ:ドコモユーザーはとにかくお得
良い口コミでは、ドコモの携帯・ドコモ光を利用した料金に対して10%還元される点に高評価がありました。
携帯料金とドコモ光の利用料金が毎月10,000円前後なら、年会費を払っても得をします。
携帯補償も、購入後3年以内であれば100,000円も補償される点に好意的な口コミがありました。100,000円もあれば、自己負担なしで新しい携帯電話端末を購入できます。
故障や破損、盗難の被害に遭い、同機種・同カラーの携帯端末をdカードゴールドで購入すれば、補償が適用されます。
悪い口コミ:ポイント獲得に条件があり、思っていた通りに受け取れなかった
dカードゴールドの悪い口コミは、思っていたよりポイントが貯まらないことがある点です。
ドコモユーザーにとって一番のメリットは携帯料金などの10%還元ですが、還元には条件があります。
ポイント還元対象となるのは、各種割引適用後の基本使用料と通話料金、通信料金、ユニバーサルサービス料金です。(位置情報にかかる通信量と基本使用料は対象外)
これ以外の携帯電話の分割払金やコンテンツ使用料、d払いの金額などは全て対象外です。分割払金やコンテンツ使用料は基本使用料より高くなるケースもあるので、思ったよりポイントが貯まらないと不満に思う人もいるのです。
dカード(ディーカード) / ゴールドの審査は通りやすい?審査基準を解説
dカードと dカードゴールドの審査は、ドコモが定める条件を満たし、信用情報に問題がなく、安定収入があれば通ります。
借入があったり収入が低かったりすると、審査に通るか不安に思う方もいるでしょう。その場合は、ショッピング枠を減額し、キャッシング枠は「0円」にしましょう。
どうしてもキャッシング枠を設定したい場合は、キャッシング枠を年収の3分の1以内にすることをおすすめします。審査が通りやすくなります。
ただし、他社の審査と同様、クレジットカードやローンで滞納経験があると、信用情報に問題があると判断され、落ちることがあります。
dカード
dカードの申し込み条件は、満18歳以上(高校生を除く)、個人名義、本人名義の口座を支払い口座に設定することなどです。
そのほか、ドコモが独自に設定した条件があるので申し込み前にチェックしましょう。
収入条件は多いか少ないかよりも、安定収入があるかが問われます。無職の方は、配偶者や親の収入の安定状況を見られます。
パートやアルバイトの方でも審査に申し込めます。専業主婦や主夫、大学生や専門学生など無収入の方は、配偶者や親に安定した収入があれば申し込めます。
dカードゴールド
dカードゴールドの申し込み条件は、満20歳以上(学生は除く)、個人名義、本人名義の口座を支払い口座に設定することなどです。
dカードの基準との違いは、年齢条件に加え、より安定・継続した収入が厳しく見られます。
パート・アルバイトの方でも申し込みが可能で、専業主婦や主夫は配偶者に安定収入があれば審査に通る可能性が高くなります。ただし、通常のdカードに比べて収入条件は厳しくなります。
dカード(ディーカード)は解約しやすい?具体的な解約方法を解説
dカードの解約は違約金が発生せず、電話1本で完了するので簡単です。本人確認とカード番号の確認があるので、カードを手元に準備してから電話しましょう。
受付時間は10:00~20:00で、年中無休なので都合の良い時間に手続きできます。
電話番号はカードの種類によって違うので、注意してください。dカードの解約は0120-300-360、dカードゴールドの解約は0120-700-360です。
解約の際は年会費引落月の前月や、引落月の15日までの次回の年会費が発生しないタイミングにしましょう。
dカード(ディーカード)と合わせておすすめのクレジットカード
dカードは年会費もかからず便利な一方、サービスや特典で不足を感じたら他のカードを併用して補いましょう。
dカードゴールドも選択肢に入れつつ、年会費を払いたくない方のために、ここではdカードのデメリットを補うおすすめのクレジットカードをご紹介します。
楽天ゴールドカード
楽天ゴールカードは年会費2,200円(税込)で、海外旅行傷害保険が付帯しているカードです。トラベルデスクも無料で利用できるほか、多数の特典が付いています。
dカードには海外旅行保険がなく、年会費11,000円のdカードゴールドにグレードアップしなければなりません。その点、楽天ゴールドカードは年会費2,200円(税込)とお得です。
楽天市場のポイント還元率は最大5倍です(上限は5,000ポイントまで)。楽天市場をよく利用している方に、特におすすめのクレジットカードです。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、海外旅行や飛行機での移動が多い方におすすめです。
年会費は31,900円(税込)と高めですが、充実したサービスや特典があり、充分元が取れます。
年会費US$99のプライオリティパス(スタンダード)の登録が無料の上、空港のVIPラウンジを年2回まで利用できます。通常ならUS$32かかる利用料も無料です。
海外旅行保険や海外旅行に便利な手荷物無料宅配サービス、エアポート送迎サービスも付いているので、海外旅行をより便利に楽しむことが可能です。
お食事を楽しみたい方には「ゴールド・ダイニング by 招待日和」の特典がおすすめです。国内外の約200店舗のレストランから、所定のコースメニューを2名以上で予約すると1名分のコース料理代が無料で楽しめます。
三井住友VISAゴールドカード
海外・国内旅行傷害保険が付いている三井住友VISAゴールドカードは、家族特約を付けると会員以外の家族にも海外旅行傷害保険を付帯されます。
年会費もお得になるプランがあり、年会費が気になる方にもオススメのクレジットカードです。初年度はインターネットからの申し込みで年会費無料です。
翌年以降にかかる11,000円(税込)の年会費は、前年度のカード利用額や利用回数によって翌年の年会費が半額〜無料になるなど、複数のお得なプランが用意されています。
カード利用代金WEB明細書サービスを利用すると、最大1,100円割引されます。マイ・ぺイすリボに登録し、1回以上利用すれば翌年の年会費が半額〜無料になります。
dカード・dカードゴールドについてきちんと理解して、お得に利用しよう
ここでは、dカードどdカードゴールドの基本情報を紹介し、メリットとデメリット、さらにデメリットの対処法を解説しました。
dカードはポイントを効率よく貯められ、特にドコモ携帯のユーザーは月々の料金がポイント還元されるので、dカードゴールドの年会費も気になりません。
とはいえ、11000円の年会費に二の足を踏む方向けに、海外旅行保険が付帯していないなどdカードのデメリットを上手く補える他社のクレジットカードも紹介しました。
dカードはローソンで代金が割引になるなど、ドコモユーザーでなくても利用価値の高いクレジットカードです。ぜひ申し込みを検討しましょう。