みなさんはブラックカードと聞くと、どのようなイメージを持つでしょうか。
「お金持ちしか持つことができない」や「クレジットカードの最高峰」などが、一般的に言われるブラックカードのイメージですが、ブラックカードの詳細はあまり知られていません。
この記事では、ブラックカードの基本情報や取得条件、保有メリット、おすすめのブラックカードまで紹介します。
最後まで読めば、ブックカードについて理解でき、自分に合った1枚が見つかります。
目次
ブラックカードってどんなカード?まずは基本情報から確認!
まずブラックカードの基本情報を確認していきましょう。
ここでは、ブラックカードの概要に触れた後、年会費や日本での保有率、実際に持っている芸能人、取得の条件について順に確認していきます。
ブラックカードとは
ブラックカードは、クレジットカードのランクを表す言葉の一つです。
同じ類の言葉にプラチナカードやゴールドカードなどがあります。
ブラックカードは、それらの中でも最高峰のランクを表します。
クレジットカードの発行会社は数多くありますが、ブラックカードを発行しているのはほんの数社で、貴重な存在です。
カードが黒基調のデザインであることが多いので、ブラックカードと呼ばれています。ただ、最近は黒以外のデザインが採用されているブラックカードもあります。
ブラックカードにはどれぐらいの年会費がかかる?
ブラックカードの年会費は、カードの種類に応じて多様で、数万円~数十万の幅があります。
最も年会費が安いブラックカードはポルシェジャパン発行のカードで、年会費2万円です。
一方、最も年会費が高いのはアメリカン・エキスプレスのブラックカードで35万円です。
年会費によってサービス内容が異なり、年会費が高いほど充実したサービスを受けられます。
それぞれの詳しい内容は後述しますので、そちらをご覧ください。
ブラックカードの日本での保有率は?
ブラックカードの国内での保有率に関して、正確な情報は明らかにされていません。
ただ、「ステータスカード(ブラックカードとプラチナカード)の保有率」に関しては調査がされており、国内では約1.4%です。
ブラックカードの方が審査基準・取得難度が高いことを考慮すると、ブラックカードの国内での保有率は多くても0.7%ほどだと推測できます。
最近はゴールドカード以下のクレジットカードは審査基準が低くなりつつあり、比較的発行が容易になってきています。
こういった背景を考慮すると、ステータスカードを保有するのがいかに難しいかがこの数字をみてもわかります。
ブラックカードを持っている芸能人はいる?
芸能人がバラエティー番組などで自腹での支払いを行う際に、まれにブラックカードが映ることがあります。
ブラックカードはカード会社から高い信頼を得ないと発行できないので、お金持ちのイメージがある芸能人ですら、誰でも発行できるわけではありません。
では、実際にどのような芸能人がブラックカードを持っているのでしょうか。
有名どころでは、みのもんたさんがアメリカン・エキスプレスのプラチナカードを保有しています。
ほかには、タモリさんさんやダウンタウンの浜田さんなど、番組で司会を務めるような方が保有しているようです。
ブラックカードを手に入れるには?必要な年収や条件はある?
ブラックカードを手に入れるには原則、カード会社からのインビテーションが必要です。
インビテーションとは、クレジットカード会社から届くクレジットカードのアップグレードの招待状のことで、信頼された既存会員をより上級のカードへ招待するものです。
大企業の役員や医者など社会的地位が高く、年収は1000万円以上必要とされ、さらにカードの使い方や持ち家などから判断されます。
ただし、どのクレジットカード会社も条件の詳細は明らかにしていません。
国内ではLUXURY CARDのブラックカードのみインビテーションではなく、新規申し込みで発行が可能です。
ただ、年収と勤続年数、過去のカードの使用状況に関して厳しい審査基準が設けられています。
楽天ブラックカードを手に入れるにはどうすれば良い?
実は楽天カードにもブラックカードがあります。
新規申し込みは受け付けていないので、インビテーションを受ける必要があります。
楽天プレミアムカードを年間300万円以上利用する、あるいは楽天トラベルで高額なホテルや旅行を予約するなど、利用を重ねるとインビテーションが受けられるそうです。
年会費は3万2400円で、他の楽天カードと比較すると高額です。その分、コンシェルジュサービスや付帯保険が付くなどサービスが充実しています。
さらに楽天市場でカードを利用するとポイント還元率が5%になるので、楽天のサービスを頻繁に利用する方におすすめです。
ブラックカードを持つメリットは?サービスや特典を紹介
以上がブラックカードの基本情報です。
高い取得難度、高額な年会費などの点が共通しており、なぜブラックカードを持つ必要があるのか疑問に思う方もいるでしょう。
ここでは、あえてブラックカードを所有するメリットを解説していきます。
専用のコンシェルジュが付く
ブラックカードを保持すると、自分専用のコンシェルジュが付くサービスがあります。
コンシェルジュサービスは、ホテル予約や様々なチケットの手配、贈答品選び、旅行計画の立案を代行するサービスです。事件や事故に遭遇した時も、電話一本で相談に乗ってくれます。
ブラックカードを持つほどのビジネスマンは多忙で、自分でホテルなどを予約する時間がありません。その点、コンシェルジュにお願いすれば、出張の手配が一括で終わります。
プラチナカードにもコンシェルジュサービスは付いていますが、ブラックカードの方がより懇切丁寧に対応します。
会員限定のイベントに参加できる
ブラックカード保有者限定で、貸し切りイベントに招待してもらえることがあります。
例えば、有名な花火大会を会員限定のシートで見たり、展覧会場や美術館、紅葉が有名な寺を貸し切って、優雅に鑑賞したりできます。
人気のイベントは抽選になることもありますが、基本的には先着順で参加できることが多いようです。
コンシェルジュに聞けば良い情報を教えてもらえるので、うまく組み合わせることで、混雑を避けながら季節を楽しめます。
予約困難なレストラン・料亭の席確保
クレジットカード会社は、一流レストランや有名料亭と直接提携している場合があります。
本来なら予約を断られる店でも、コンシェルジュを通せば予約でき、席を用意してもらえることがあります。
ただ、あくまでブラックカード会員のために一席確保してあるようなイメージで、他の会員が利用している場合などは予約が取れないこともあるので注意が必要です。
他には、一見さんお断りのお店を予約できたり、一名様分の料金が無料になったりするサービスも付いています。
国内線ファーストクラスへのアップグレード
JALとANAの国内線航空券をブラックカードのコンシェルジュサービスを通して予約すれば、ファーストクラスにアップグレードしてもらえることがあります。
国内線とはいえ、ファーストクラスは高額なので、ゆったり出張・旅行したい人には嬉しい特典です。
ファーストクラスが満席の時などは適用されないこともありますが、基本的には案内してもらえることが多いようです。
特別なラウンジ、プライオリティパスのプレステージ会員(同伴者も無料)
クレジットカードには、空港ラウンジの無料利用サービスが付帯したものがあります。もちろん、ブラックカードも例外ではありません。
ブラックカードの場合、世界中の空港VIPラウンジを無料で利用でき、ラウンジ内の食事やアルコールも無料です。
さらに、プライオリティパスも付帯しています。プライオリティパスを直接申し込むと4万円以上の年会費がかかるので、海外旅行や海外へ出張に頻繁に出かける方はお得です。
日本で入手可能なブラックカードは?種類や年会費を徹底比較!
次に実際に入手できるブラックカードを紹介します。
現在、日本国内で入手できるブラックカードは少ないですが、それらを紹介していきます。
年会費や所有メリットについて、くわしく比較しながらまとめました。
アメックスのセンチュリオンカード
アメックスのセンチュリオンカードは、ブラックカードの中でも最高クラスと言われています。
年会費は35万円、さらに入会金が50万円とかなり高額で、世界で最もステータスが高い分、様々なサービスが付帯しています。
最もおすすめのコンシェルジュサービスは、24時間365日電話対応可能です。
特定の時間帯であれば自分専属のコンシェルジュに繋がるため、話がスムーズに進み、自分にあった提案が受けられます。
他にも営業時間後の貸し切りショッピングや専門医によるセカンドオピニオンの紹介など、様々な場所でVIP対応を受けられます。
Amazonで使うとポイントが3%付き、有効期限もないのでポイントを貯めるのにも便利です。
ダイナースクラブのプレミアムカード
ダイナースクラブが発行するブラックカードは「プレミアムカード」の名称です。
年会費は13万円で、厳しい審査を経ないとインビテーションが来ないので、取得は難しいですが、その分サービスは充実しています。
主に海外旅行やレストランを中心に特典が用意されています。マイルの付与率は2%で、有効期限もありません。
さらに、海外へ手荷物を宅配でき、空港でコートを預かってくれるサービスもあります。
レストランではVIP対応を受けられ、コンシェルジュにお願いすれば一見さんお断りのレストランで料理を楽しめます。
JCB THE CLASS
このカードはJCBカードの最高峰です。
年会費は5万円で、ブラックカードの中では比較的安価で持てます。
ただ、付帯サービスは充実しており、特にディズニー関連のサービスが特徴的です。
例えば、限定プランが用意されたり、ディズニーホテルのスイートルームを利用できたり、さらに開園15分前に入場できるなどのサービスがあります。
他にも、コンシェルジュサービス、高級レストランの割引利用、高級カタログギフトプレゼントなどのサービスもあります。
スルガ銀行のVISA Infiniteカード
VISAカードと言えば、三井住友VISAカードが知名度が高いです。
ただ、VISAのブラックカードは国内ではスルガ銀行の審査を通った方のみインビテーションを受けられます。
スルガ銀行は静岡県の地方銀行で、全日空と提携したネットバンクで有名です。
年会費は12万円で、サービスは幅広く充実しています。
他のブラックカードと同様、コンシェルジュサービスや空港でのサービスはもちろん、他にも特徴的なサービスが付帯しています。
例えば、高級車のレンタルサービス、島をまるごと一つ貸し切れるサービス、ヘリコプターをチャーターできるサービスなどがあります。
LUXURY CARD
LUXURY CARD(ラグジュアリーカード)は新生銀行グループのアプラス社が発行しているクレジットカードです。
チタンカード・ブラックカード・ゴールドカードがあり、ブラックカードの年会費は10万円です。
さらに国内で発行できる6種類のブラックカードの中では唯一、新規申し込みで発行できますが、安定収入と社会的信用などの厳しい審査基準が設けられています。
コンシェルジュサービスや様々な場所でのVIP対応はもちろん、ゴルフ場での優待や家事代行などのサービスもあります。
今すぐブラックカードが欲しい方は、ぜひ申し込んでみてください。
SBIワールドマスターカード
SBIワールドマスターカードは、マスターカードのブラックカードです。
2018年の1月31日にサービスが終了し、今は幻のカードとなってしまいました。
サービス終了の理由は、年会費は15万円とかなり高額にも関わらず、サービス改善が追い付かずユーザーの不満が募ったためです。
マスターカードブランドのランクは、
スタンダード→ゴールド→チタン→プラチナ→ワールド→ワールドエリートの順にステータスが上がりますが、SBIカードはすべてにおいてサービスが終了しています。
ブラックカードに引けを取らない「プラチナカード」もおすすめ!
「ブラックカードは敷居が高くて持てない!」と感じた方にはプラチナカードがおすすめです。
プラチナカードも高いステータスを誇り、さらにコンシェルジュサービスや空港ラウンジの無料利用も付帯しています。
ここではブラックカードとの違いと、おすすめのプラチナカードをご紹介します。
ブラックカードとプラチナカードって何が違う?
どちらも高いステータスがあるクレジットカードで、ブラックカードの方がランクが一つ高く、最高峰のカードです。
ただ、全ての会社がブラックカードを発行しているわけではなく、プラチナカードが最高ランクであることも少なくありません。
年会費や取得難易度もブラックカードの方が高く、原則インビテーションでのみ発行可能です。
一方、プラチナカードは最近では新規申し込みでも発行できる会社も増えてきました。
Miles & More MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
まず、Miles&More MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレスカードを紹介します。
年会費は28000円でブラックカードと比較すると低いので、保有難易度は下がりますが、サービスは充実しています。
コンシェルジュサービスが付帯し、レストランの予約や海外でのトラブルの相談、チケットの手配をお願いできます。
さらにプライオリティパス、空港ラウンジサービスも付帯しています。
ポイント還元率は国内で1.0%、海外で1.5%なので、マイルをザクザク貯められるので、海外旅行が好きな方は、ぜひ持ちたい1枚です。
MileagePlusセゾンプラチナカード
MileagePlusセゾンプラチナカードは年会費5万円で、ブラックカードと比較すると維持費の低さが際立ちますが、サービスは引けを取りません。
例えば、航空券の手配をしてくれるコンシェルジュサービスや旅行傷害保険が付帯しています。
ポイント還元率は1.5%で、貯められるユナイテッド航空のマイルは貯まり上限・有効期限がないので、現状でトップレベルのショッピングマイルのプラチナカードです。
マイルは月間の累計利用額から付与されるので、毎回切り捨てられる心配はありません。
旅行に関する特典が充実しているので、海外旅行好きで高いステータスのクレジットカードが欲しい方にはピッタリのカードです。
三井住友プラチナカード
三井住友VISAのプラチナカードで、年会費は5万円です。原則満30歳以上で安定継続収入があれば発行でき、家族会員は無料で発行できます。
このカードの一番の魅力は、複数用意されたサービスから自分にピッタリのサービスを選べることです。
例えば、名医によるセカンドオピニオンサービスや暮らしを彩るライフアイテムや各地の名産品、ギフト品を送ってもらえるサービスなど、魅力的なものが複数用意されています。
あまり海外旅行に行かない方は空港ラウンジのサービスや航空券のアップグレードサービスは頻繁に利用しないので、他のサービスに変えることで無駄なく付帯サービスを利用できます。
ANA VISAプラチナ プレミアムカード
ANA VISA プラチナプレミアムカードの年会費は8万円とブラックカードと同等で、サービスもブラックカードと変わらず充実しています。
空港ラウンジやプライオリティ・パス、ホテルの割引、レンタカー割引が付帯しています。
機内販売や旅行用品の割引も受けられるので、旅行好きには嬉しいサービスがたくさん付帯しています。
さらに、クレジットカードにANAのマイレージクラブや、ID、楽天Edyも搭載できるので利便性が高いのも特徴です。
ポイントは基本的にマイルで貯まりますが、景品にも交換できます。
クレジットカード最高ランクのブラックカードを手に入れよう!
この記事ではブラックカードの基本情報から保有メリット、おすすめのカードをご紹介しました。
一言でブラックカードと言っても、年会費や限度額、付帯サービスの内容は様々であることがおわかりいただけたでしょうか。
ブラックカードは高いステータスはもちろん、様々な贅沢なサービスが付帯されているので、自分にピッタリの一枚を選ぶことで、快適なライフスタイルを過ごせます。
基本的にインビテーションでのみ発行できるので、新規申し込みの場合はラグジュアリーカードに限定されてしまいますが興味があればぜひ申し込んでみてください。